おたくのおたく
わたし、おたく好きです。
でも、そのおたく好き加減は、おたくとは呼べないです。
昔、カルトQというクイズ番組がテレビ放送されていました。(調べたら1991年とありました。)
この番組は、ある特定のジャンルについてよく知っている素人さんが集まって、その主題のクイズに答えて、チャンピオンを競うというものでした。
主題は、ビートルズだったり、化粧品だったり、デビッドリンチだったり、東横線だったり、スキーだったり、YMOだったり、ラーメンだったり、東急ハンズだったりといったものでした。
これ、大好きだったんです。
その主題をわたしが知っていようが、知っていまいが、関係ないんです。
その、普通の人たちの常識を超えた知識の深さに、尊敬。その主題に対する真摯な態度と愛に心打たれるのでした。
この、世界への入れ込みようは、どこからくるのか。嫉妬すら覚えるのでした。
誰かの何かに対する深い愛。
うらやましい。
何かを好き、と言えるにはこのくらいじゃないといけない気がして、自分が何かを好き、というには、好きが足りなすぎじゃないかといつも思うのです。
だから人に「〇〇が好きなんだ?」と、きかれると、「うーん〜」と、煮え切らない答えしか出てきません。
好きは好きなんだけどね〜
の後に、なんか言い訳したくなるみたいな。