テレビの人は、年を取らない。
子供の頃、大人たちがテレビの俳優やら芸能人のことを、あれこれ話をしているのを、耳にしていました。
大人の批評めいた会話が、分からなくても好きだったんですね。
誰々は最近いいんだよ〜
この人、ホントきれいだねえ〜
この人の言うことはダメだ。
大きくなったね。年取ったね。
なにこの服。
とか。
自分のことに集中しながら(してるフリ?)耳をそちらに向けているんです。
そしてわたしはそんな大人に憧れて、(会話に?なのかな) 頭に焼き付けるように聞き耳を立てている子供でした。
そして、心配していたことは、テレビに出ている女優さん、俳優さん、司会者、アナウンサーを、大人になってから、ちゃんと誰が誰だか言えるようにしなくちゃ、どういう人なのかわかってなくちゃ、ということでした。
そして、大人たちがしている会話をわたしも出来なければ!と思っていました。
これね。
わたしはその時テレビに出ている人が、歳とったり、辞めたりということを全く考慮にしていないんですね。気がついていない。
このままわたしが大人になって、このままのテレビ放送を観て、大人たちのように、テレビについて話をするという、想定なのです。
状況が、把握できていないんですね。
そして、もうひとつ。
テレビでは俳優さんたちは、いろいろな年齢の役をを演じていたために?その後もわたしはなかなか世間の人の実年齢が、どのくらいなのかわからなかったというのがあります。
そんなテレビは、やはりよくわからないところのあるものと捉えていたところがあります。
最近、気がつけば、自分より下の年齢の人が、番組を仕切るMCをしているような時代になってしまって、大人の薄さみたいなものを感じずにはいられないです。
大人ってもっと色々知っていて、到底自分にはなれそうもない存在だったんだけど。
この間、リリーフランキーさんが、何かの番組で、『大人とは子供の想像の産物だ』 というようなことをおっしゃってました。
これ、本当その通りだと思う。