団地の解体 生活の片鱗
団地の解体を見に行きました。
築60年ほどのものでしょうか。
大きな重機が、建物を縦にざっくり切り落としていく形で解体を進めているようです。
お風呂場のタイルや、コンクリートの階段。
玄関のドア。
誰かの、生活の跡を見るのは想像がかきたてられすぎてたまらなくなります。
かつての住人は、どう思うかな。
リフォーム関係のテレビ番組で、以前の住まいが、壊させていく様子は、住人の涙なしには見れないという場面じゃないですか。
もう二度と、この空間で同じように過ごすことは無いんですね。
そして他人には簡単に忘れられていくんですよ。
ここには実際に生活があった場所なのに。
過去にここに何があったかなんて、自分と関係がなければ、興味もわかないだろうし。
てな具合に、色々と迫ってきます。
こういう時にいつも思い出すフレーズは、「国破れて山河あり。」です。
別に国のはなしでもなんでもないんだけれど、中学生だった時だかに覚えさせられたから、なんとなく何かが滅び行く感じと結びついてるだけなんですけどね。